健康観

幸福と健康
幸福と健康とは、絶対的な永久性のある価値をもちえない。
生物学的な成功をおさめるか否かは適合性の尺度で決まる。
そうして適合性をうるためには変化しつづける環境の全体に対するたゆまざる適応努力がいる。
また、デュポスは健康と幸福を作り出す仕事には生物とその環境全体との間をつなぐ関係を理解する一種の英知と洞察力がいる。とも言っている。
このデュボスの健康観はWHOが健康の定義を提唱してから約20年それまで『健康』を絶対的価値のあるものとした追い求めて人々にまったく新しい解釈をなげかけることとなった。
つまりデュボスの見解によればWHOが主張するような『完全な健康』などは有りえず生きるという事はある程度の不調と快調が常に拮抗して存在しているということ。
そして、デュボスの健康観で最も注目すべきは彼が新しく提示した『適合性』という概念である。
この適合性の概念は人間が環境に適応していくことを意味している。
加えて環境に適応する個人的努力の必要性も示俊するものである。
医療従事者には、人間と環境との関係を深く理解する英知と洞察力を求め身体的治療や処置だけでなく、環境との関係を考慮することの重要性を指摘している。